秋の全国交通安全運動が21日から各地で始まり、宇治署管内では「秋風にのって広がれ交通安全」と銘打ち、JR宇治駅前でスタート式が開かれた。
同署と宇治交通安全協会、宇治・久御山地域交通安全活動推進委員協議会などの共催。参加団体の関係者のほか、宇治福祉園・みんなのきHana保育園の2歳児と、府警音楽隊などから合計約50人が参加した。
冒頭、㈱オートワークス京都=宇治市大久保町=の代表者へ「自転車ヘルメット着用促進宣言事業所」の認定書を交付。続いて、全日本交通安全協会長からの今年度交通栄誉章(緑十字銅章)を受けた5人に対し、宇治市交対協の山仲修矢会長が表彰の伝達を行った。
酒井啓之署長と宇治交安協の植村敏和副会長が挨拶に立ち「日没が早くなる季節。夕方からの早めの点灯で事故を避けて」「夜間に無灯で走る自転車が目立つ。安全走行を心掛けて。歩行者は目立つ服装を」と話した。
セレモニーでは、園児たち17人が登場し「はたらくくるま」を歌った後「交通ルールを守ろう!」と締めくくった。府警の音楽隊・カラーガード隊は「崖の上のポニョ」などの曲に乗せ、ダンスを披露した。
広報啓発活動も行われ、参加者たちが「はんなり運転」「運転中(スマホ)禁止」などと書いたハンドプレートを持ち、信号のない横断歩道付近でドライバーに安全運転を呼び掛けた。
安全府民運動のスローガンは「京のみち・深まる秋と・思いやり」。子供と高齢者をはじめとする歩行者の安全確保など3点を重点項目に掲げる。最終日の30日は「交通事故死ゼロを目指す日」に定めている。
■110番「映像通報」への協力も/城陽
秋の全国交通安全運動スタートイベントが21日、アル・プラザ城陽プラムコートで開かれ、買い物に訪れた親子連れなどの関心を引き寄せた。
今回は交通安全標識などを会場に掲示し、午前11時から午後2時まで、チラシや各種グッズを配布。
音声だけでは把握が難しい事故や事件現場の状況をスマートフォンやタブレット端末により、写真や動画で送る「110番映像通報システム」への協力も求めた。
これは110番を受けた際、同意を求めた上で、通報者に映像送信依頼(ワンタイムURLの送信)を行うもので、リアルタイムの現場が保存できるだけでなく、状況に応じた緊急車両等の配備が可能となる。
また、城陽署員によるアルトサックス演奏もあり、テレサテンのムード歌謡や叙情歌の調べが流れる中、来場者は「ほっこり」リラックス。テーブルに並べられたオリジナル反射板キーホルダー、城陽市交通安全対策協議会が製作した交通マナーアップ「ハンドタオル」を持ち帰った。
■朝から安全運転徹底を/宇治田原
宇治田原町交通対策協議会(会長=西谷信夫町長)は、秋の全国交通安全運動初日に朝の街頭啓発活動を行った。
同協議会委員や綴喜交通安全協会宇治田原支部役員、田辺署員、町職員ら37人が午前7時40分から、国道307号沿いのJA宇治田原町支店前、地域みまもりステーション前(陸橋)交差点、銘城台前交差点、町道郷之口岩山線の総合文化センター前の4カ所に分かれて「安全運転」「子供に注意」などのプラカードを掲示。
通勤車両のドライバーや通学児童・生徒らに注意を促した。
また、街頭活動後には町広報車とパトカーが町内を巡回。スピーカーを通して「命を守る」運動を周知した。