地元に伝わる民俗芸能「おかげ踊り」の普及と継承に努める「城陽おかげ踊りを広める会」(工藤香代子会長)は8日、水度神社(水田清比古宮司)=城陽市寺田=で伝統の踊りを奉納した。
おかげ踊りは、江戸時代後期に各地で流行した伊勢神宮への集団参拝の際に行われたもの。同神社には約190年前、氏子らが踊った様子を描いた大きな絵馬があることもあり、同会が2011年から毎秋、奉納している。
今年で13回目。昨年と同様、天気はあいにくの雨。このため、場所を2年連続で社務所の広間に移しての奉納となった。
踊りの前に工藤会長は「家族の健康、世界の平和を願い、私たちの新しい城陽に向け、心を込めて踊りたい」と述べた。
そして約20人の踊り手が「秋祭奉納」と「世界平和」への祈りを込め、「おかげおどり」、「伊勢音頭」に加えて「新おかげおどり」を披露。「ええじゃないか、ええじゃないか」の声に合わせて扇や手をくゆらせた。
奥田敏晴城陽市長も急きょ駆け付け、伝統の踊りを見守った。