心育て、知恵を磨き「半世紀」/城陽市立西城陽中
創立20周年時に結成、活動30年の「コール・ポポ」が記念合唱を披露

1974(昭和49)年4月に開校した城陽市立西城陽中学校(伊家直宏校長、314人)=寺田乾出北=の創立50周年記念式典が18日、文化パルク城陽プラムホールで開かれ、生徒・教職員、地域住民らが輝く〝西中〟の節目を祝い、さらなる発展に期待を寄せた。ステージでは、創立20周年時のPTAが中心となり、記念事業として結成された「コール・ポポ」(中岡文枝代表、19人)が澄んだハーモニーを披露。式典に花を添えた。
西城陽中は、高度経済成長期の住宅開発で、城陽中の生徒が急増したことを受け、市内2番目の中学校として約半世紀前に誕生。開校以来「心を育てる・知恵を磨く・体を鍛える・自らを生かす」を校訓に、次代の社会を担う人材育成に取り組んできた。
特に、近年は生徒会やボランティア部「VAC」の地域での活躍は目を見張るものがあり、学校環境美化にも積極的な取り組みを展開。
また、国のGIGAスクール構想に基づき、小中学校に「一人1台」のタブレットが導入されたことを受け、城陽市内の「モデル校」として先進的取り組みを行い、調べ学習の成果として特産品を生かしたまちづくり提案を行うなど、時代のニーズに即した教育に取り組んでいる。

半世紀の歩みを回顧…式辞を述べる伊家校長

そんな〝西中〟の創立50周年記念式典が18日、文パル・プラムホールで開かれ、式辞に立った伊家校長は「開校以来、1万432人もの卒業生を数える。田園を埋め立てて開校した当時は、広いグラウンドを有していたため、夏季陸上大会が本校で行われていた」と振り返った。
城陽中と分離して開校した経過があるものの「1981(昭和56)年には再び、生徒数が1200人を超え、翌年に北城陽中と分離。一時、生徒数は半減したが、その後再び1000人を超えた」と、今では考えられないほどの人口急増時代を経験したことを紹介した。
来賓として奥田敏晴市長、小松原一哉市議会議長、北澤義之教育長が祝辞に立ち、その中でも西城陽中1期生である小松原議長は「学校で得た感動、感謝の気持ちを忘れず、希望と勇気を持って歩んで行ってください」と、後輩たちに思い入れの強いメッセージを発した。
その後、ステージでは、コーラスグループ「コール・ポポ」のメンバーが橋本利嗣氏の指揮のもと「シンコペイテッド・クロック」を皮切りに、ユニークな「あいうえおおさかくいだおれ」や「栄冠は君に輝く」、「夢をあきらめないで」の4曲を情感豊かに歌い上げ〝西中〟50年の節目を祝った。
さらに、舞台では、同校の合唱コンクールが行われ、インフルエンザの流行で学級閉鎖が発生している1年を除き、2年・3年の順でクラスごとに練習してきた楽曲を披露した。