宇治市消防本部と山崎製パン㈱京都工場=宇治市槇島町目川=がコラボして製作した「消防車カステラ」が来月発売される。市庁舎に24日、関係者が集まり、商品完成の報告会を行った。
同社が市防火安全協会の会員であることから、地元つながりで火災予防の啓発ができないか…と市消防から提案があったのがきっかけ。対象商品の選択に始まり、デザインの決定に至るまで開発に1年以上を要したという。
今回のコラボでは、同社の市販品「しっとりカステラ」を消防車をデザインした箱に梱包。ちはや姫や、市消防オリジナルキャラ「防火レンジャー」も描かれており、子供から高齢者まで、幅広い世代にPRする品に仕上げた。
同社の佐藤雄二工場長は「(消火訓練などで)消防の方々と日頃からご縁はあったが、商売につながる内容はこれまでになく珍しい例だと思う。市民の皆さんに社会貢献できてありがたい」と話した。
松村淳子市長と梅永聖児消防長は「就学前後の子供たちに喜んで手に取ってもらえるのでは」「すぐに完売するのではと思っています」と感想を述べた。
11月9日から始まる秋の火災予防運動期間中、フレンドマート宇治店など市内のスーパーマーケットで販売予定。