京都翔英高校サッカー部員約30人が、地元の少年団を指揮して共に勝利を目指す、第8回「京都翔英招待少年サッカー交流大会」(同校主催、鳳凰サッカースポーツ少年団協力・リーグ戦)が25日、同校城陽グラウンドで開かれた。部員は参加した伊勢田、大久保、鳳凰、槇島の監督、コーチのほか、試合の主審や線審なども全て担当。教えることの難しさと楽しさを知った。
監督役の部員が、事前に渡された選手の名前、ポジション、特技・特徴を記したデータをもとに、選手の意見も取り入れながら布陣を考え、試合に臨んだ。今年は昨年発足したばかりの同校女子チーム部員も参加。男子部員とともにベンチに入り、チームを率いた。
試合中、部員は下の名前で盛んに声を掛け、良いプレーには拍手を贈り、失点に下を向く選手には「良いプレッシャーはできてるから、もっと思いっきり行こう」などと励ました。ハーフタイムには「ラインを揃えて。マイボールになったら、押し上げよう」などと、修正点を指示。指揮するチームが得点するたびに、選手と一緒に歓声を揚げた。
翔英の奥田羚仁男子部主将は「小学生なので、分からない言葉も多いと思うから、難しい言葉を使わないように。なんと言ったら伝わるのかを考えながら教えている」と、山下雄造男子部監督は「教えることの難しさを知ったと思うので、この日の思い出だけで終わらず、今後に生かしてほしい」などと、話していた。