昨年暮れに横浜スタジアムで行われた第54回全国高校アメリカンフットボール選手権決勝で、立命館宇治高校〝パンサーズ〟が関東代表・佼成学園を破り、2年ぶり3度目の日本一に輝いた。部員5人と木下裕介監督が17日、宇治市役所を訪れ、松村淳子市長へ優勝報告を行った。
対戦した佼成学園(東京都)は、日本一を決める「クリスマスボウル」に8年連続出場している強豪。「胸を借りるつもりで挑戦者として」の気構えで臨んだ決勝戦は、先月24日午後にキックオフした。
ゲームは、序盤で佼成に3点先行されたものの、第2・第3クオーターで反撃。漆原大晟副将が豪快に走り切ってタッチダウンを決めるなど合計で19点を得た。守ってはディフェンス陣が鉄壁のブロックで相手を退け、19‐11のスコアで日本一の座を射止めた。
優勝報告会では、東正名朗主将(3年)が「2年前にも日本一になったが、今回はキャプテンとしても一人の選手としても試合で良い活躍ができ、満足のいく結果になった」と胸を張った。最優秀バックに輝いた漆原副将(3年)は「ただただ夢中だった。走る道筋が見えた感じだった」と興奮気味に話した。
木下監督は「今の1、2年生は、日本一を3年生に見せてもらったことで良い刺激を受け、先月以上に頑張って練習に練習に励んでいる。卒業生が部に戻ってきて指導に当たる良い文化があるのがうちの強みだと思う」と分析した。
松村市長は「今回の経験をこの先も、そして後輩たちのためにも生かしてほしい」と期待。松峯茂・市議会議長も「日頃の実力と鍛え抜かれた精神力の賜物だと思う」と選手たちを称えた。