久御山町が今年度から取り組んでいるスマホを活用した脳の健康促進事業の説明会が30日、健康センターいきいきホール=佐古外屋敷=で開かれた。「脳にいいことはじめましょう」と、町民に事業への積極参加を呼び掛けた。
町は今年度から、脳の健康状態が可視化できるスマホアプリを利用して、脳がどれくらい健康になるかを検証する「認知機能早期対策事業」を開始。脳の健康状態を把握してもらい、認知症やその他の疾患の予防への意識を高めてもらうことを狙いとしている。
脳の健康状態は「BHQ(Brain・Healthcare・Quotient)」という数値で可視化される。BHQはMRIを活用した脳の画像データを解析して算出される、脳の健康管理のための国際指標。いわば、脳がどの程度、健康なのかを示すバロメーター。京都大学の山川義徳特命教授がBHQ開発の第一人者。
この日の説明会には、4人の高齢男女が参加。同事業に協力するBHQプロジェクト事務局のスタッフが、BHQについて解説したほか、「脳トレ」などがゲーム感覚で楽しめる「脳にいいアプリ」も紹介し、ダウンロード方法を説明。脳の健康状態の維持、改善への取り組みを勧めた。
また、説明会では、脳の健康度合が約1分で測れるコーナーも設けられた。モニターに向かって喜怒哀楽の表情を作ることで、推定BHQ値と脳の健康年齢が簡単に計測できるという。