被災状況紹介「防災意識を」/城陽市消防「能登半島地震」パネル展示
被災地の写真などが掲示されている能登半島地震「パネル展示」

城陽市消防本部(南郷孝之消防長)は、市民らに「能登半島地震」の被害の甚大さを広く知ってもらう取り組みとして市役所1階ギャラリーと、市消防本部2階事務所内で「パネル展示」を始めた。
元日午後4時10分に発生した同地震では、当日の午後5時30分に総務省消防庁から京都府に対して緊急消防援助隊の出動指示があり、同9時に市消防本部から、まず後方支援隊として第1次隊2人が出動。府大隊の活動地域が「石川県珠洲市」に決定し、市消防職員は先月23日まで2人ずつ計16人(第8次隊まで)が後方支援に従事した。
また、市職員も先月13日から「避難所運営支援」のため、同県七尾市に交代で派遣され、活動を継続中。市営繕課の職員も先月16日から18日まで珠洲市内で、被災した建物の「応急危険度判定」に従事。極寒の中、調査済み『緑色』、要注意『黄色』、危険『赤色』の判定ステッカーを、それぞれの玄関などに貼り付ける等の活動にあたった。
さらに、城陽市からは今後、避難者のケアにあたる保健師の派遣に向けた調整も行われている。
これら消防・事務職・技術職の市職員らが、被災地で活動中に撮影した写真や被害状況を、市民らに広く知ってもらい、「いつ、我がまちも被災するかもしれない」という防災意識を高めてもらう目的で、今月1日から市消防本部2階、5日からは市役所ギャラリーで「地震パネル展」を開始した。
このうち、市役所ギャラリーには、民家やビルの倒壊、マンホールの突起、道路のひび割れなど珠洲市や輪島市で撮影された被災地の写真がパネル7枚にまとめて掲示。「死者238人・行方不明者は調査中・負傷者1288人(うち、重傷319人)」=先月末現在=など総務省消防庁発表のデータも示されている。
市消防本部予防課の津村勝啓課長は「市職員の派遣は継続しており、展示内容は随時、更新したい」と話している。市役所ギャラリーでの展示は3月末まで続けられる。