何事にも挑戦〝夢叶う〟/城陽で「パワリフ」醍醐味を体感

B!

城陽市立青谷小学校(高向睦校長、164人)=同市中向河原=で2日、東京パラリンピック2020「パラ・パワーリフティング」日本代表選手の光瀬智洋選手(28)を迎えて競技体験が行われ、6年生がバーベルの棒を持ち上げ、パワ・リフの面白さを体感。体にハンディを持ちながらも懸命に頑張る日本のトップ選手の思いも感じ取った。
パワーリフティング・ナショナルトレセン「サン・アビリティーズ城陽」=中芦原=の地元校でもある青谷小を会場とした体験会は、NPO法人京都スポーツ・障がい者スポーツ推進協会(園崎弘道理事長)が市教委などの了解を得て開催した。
東京パラ正式種目である「パワーリフティング」は、下肢障害者によるベンチプレス。3年前の東京パラでは、日本代表選手4人が出場し、大いに盛り上がった。

友達の応援を受けながら、児童らもパワーリフティングに挑戦

体験会には、競技について映像で事前学習した6年生29人が参加。日本パラ・パワーリフティング連盟(石田直章会長)の役員2人とともに来校した光瀬選手は、18歳の時に電車との接触事故に遭い、脊髄損傷等の大けがを負った。事故当日は、大学受験前日だったといい「俳優になるため、表現芸術の勉強をしようと進学希望だったが、ケガで難しくなり、アスリート発掘プログラムに挑戦したことがパワーリフティングに取り組むきっかけでした」と説明。現在は、パワ・リフ59㌔級の日本記録(157㌔)の保持者として東京に続き。「パリ・パラ」への出場を目指している。
会場では、実際に光瀬選手が気合十分に120㌔のベンチプレスを披露。そのあと、6年生一人ひとりが重さ20㌔もあるバー(棒)を持ち上げる体験を行い、競技の醍醐味を体感した。

光瀬選手から児童一人ひとりに「夢叶う」のサインをプレゼント

児童らには、今年7月発行の新1万円紙幣に採用される渋沢栄一の「夢七訓」と、光瀬選手のサインと「夢叶う」の文字が記された用紙とバッジがプレゼントされた。
児童らは「157㌔を持ち上げると聞いて、すごいと思いました。友達がハリセンを使って応援してくれて力になりました」「バーは遠くで見ていた時より、重く感じませんでした。光瀬選手のように私もいろんなことに挑戦したい」などと感想を述べた。
なお、同推進協会では、市内10小学校の児童全員に、7月28日に文化パルク城陽で開く「パリ・パラ」出場選手の壮行会に向けた応援メッセージを依頼しており、当日は代表児童がこのメッセージを読み上げるという。

最新の記事はこちらから