宇治市役所の庁舎北側にある市役所茶園で9日、宇治茶をPRする「茶摘み式」が開かれた。松村淳子市長をはじめ、ハッピ姿の職員や一般市民ら約150人が参加し、宇治茶の恵みに触れた。
市役所茶摘み式は2009年から始まった行事。広さ約150平方㍍の茶園に約100本の茶樹があり、てん茶や玉露に用いられる高級品種「あさひ」「さみどり」を育ててきた。3月から約半数の木を植え替えることとなり、今回は残りのスペースで新茶の茶摘みを行った。
この日は、松村市長が「宇治で栽培する茶は丁寧に手摘みしているのが特徴で、お茶摘みさんの方々が支えてきた。市ではお茶摘みバンク(摘み子の登録制度)を創設した。興味を持たれたら登録し、宇治茶の一翼を担っていただけるとうれしい」と挨拶した。
続いて、市役所敷地の植栽管理に協力している同市障害者福祉施設連絡協議会のメンバー10人と、近隣にある宇治保育所の年長児33人が順次茶園へと入り、袋を片手にみずみずしい緑色の新芽を探した。
茶摘みの後は、市内産の水出し玉露や、茶葉の天ぷらの提供があり、参加者がフルーティーな旨味と、パリッとして香ばしい食感を楽しんでいた。また、協議会の有志により、今回新たにソフトアイスなど抹茶菓子を販売。ともに人気を集めていた。