9カ月ぶりに通行を再開/木津川「流れ橋」

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昨年8月15日、台風7号に伴う豪雨で木津川の水位が上昇し、一部の橋桁と橋板が流出、通行止めとなっている府道八幡城陽線上津屋橋(通称・流れ橋)について京都府は、今週17日(金)午後3時から通行を再開する…と発表した。出水期に入る前の6月15日までの再開を目指していたが、順調に工事が進み、予定より約1カ月早く開通することになった。
橋長356・5㍍、幅員3・3㍍の流れ橋は、久御山町佐山と八幡市上津屋をつなぐ歩行者専用の木橋。水位が橋桁までに達すると、橋桁と橋板(上部工)が浮かび上がり、下流側へ流れ出すが、ワイヤーロープで橋脚につなぎ留められているため、流失しない仕組みとなっている。上部工は3ユニットで1ブロック(約27㍍)という構造で、合計13ブロックが橋脚に乗せられている。

増水に襲われる流れ橋(昨年8月15日、久御山町側から)

通算24回目となった今回の流出。その被害状況は、想定通りに流出したのは1ブロックのみで、大半は草木の堆積や上部工のずれ、上部工のねじれや下部工との衝突というものだった。
復旧工事では、増水により水位が上部工にまで到達したため、まず全ての上部工を一旦橋脚から取り外し、その後それらの破損状況を点検し、傷んだ部材や経年劣化箇所は取り替え、再び橋脚に乗せるという工程を踏んだ。上部工は全39ユニットの全て、下部工は全40基のうちの34基を補修した。
住民らが待ち望んでいた通行が、9カ月ぶりに再開する。
自転車や二輪車は、降りて通行することを呼び掛けている。
なお、工事用道路の撤去が引き続き行われるため、河川敷内への立ち入りは禁止される。

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