清流にかがり火 夏の涼/「宇治川の鵜飼」スタート

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船から眺める清流、川面に揺れるかがり火、弾ける水しぶき―川の涼しさと幽玄な世界を体験する「宇治川の鵜飼」が30日から始まった。
増水の影響で、今月1日の川開きは神事のみとなり、以降延期が続いていた。平年より2日遅かった梅雨明け宣言(21日)を経てからは川の流量が安定し、約1カ月ぶりに開催の運びとなった。
宇治川の鵜飼は、平安時代に起源があるとされ、藤原道綱母「蜻蛉日記」の中に、川幅一杯に鵜舟が出て、夜通し鮎捕りを続ける様子が記されているという。
この日の午後7時、待ちかねた鵜飼がスタート。漕ぎ進む鵜舟から、鵜匠たちが追い綱を握って鵜を操る様子に、多くの市民や観光客が見入っていた。
宇治川の鵜飼は9月30日(月)まで。午後5時ごろから受付開始し、同6時30分~7時に乗船および出船、8時ごろ終了。9月は乗船~終了がそれぞれ30分早まり、7時30分ごろ終了する。
観覧船料金は、貸切船が10人乗り3万円、15人乗り4万5000円、20人乗り6万円。1人や少人数でも乗れる乗合船(当日受付のみ、定員になり次第終了)は大人1人2300円、小学生1200円。価格は税込み。
貸切船の予約受付は宇治川観光通船℡0774‐21‐2328、FAX0774‐21‐2447へ。荒天時および天ケ瀬ダム放流による増水時には、中止となることがある。

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