平和の尊さ胸に刻み/宇治田原町 平和のつどい
平和の鐘を鳴らす平和友好特使の維孝館中生徒

宇治田原町非核平和都市推進協議会(会長=西谷信夫町長)主催の「2024平和のつどい」が3日、同町総合文化センターで開かれた。地域住民ら約80人が参加し、不戦への誓いを新たにした。
玄関前で行った第1部では、本年度の平和友好特使でもある維孝館中の生徒会役員が平和の鐘を鳴らし、一同が戦没者の霊に黙とうを捧げた。平和を象徴する白いハトが放たれると、参加者たちはその飛翔を見つめながら平和の尊さを胸に刻んだ。
第2部はさざんかホールで「つどい」が行われた。西谷会長は挨拶で、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの紛争にも触れながら、「戦争の悲惨さ、核兵器の恐ろしさ、平和の尊さをしっかり胸に刻まなくてはならない」と述べた。
続いて、7月下旬に広島平和体験学習に参加した児童15人が1人ずつ壇上に上がり、見聞したことや感じたことを発表した。このうち田原小6年の髙田桃李くんは「燃えた三輪車や黒い物が入った穴が空いているお弁当箱など、さまざまなな被害に遭った人が持っていた物があった。それを見て、人間もこんな風になっていたのかなと思った」などと語った。
同協議会では今月1日~15日を「平和推進旬間」と定め、6日(広島平和記念日)の午前8時15分、9日(ながさき平和の日)の午前11時2分、15日(終戦記念日)の正午には、戦没者の冥福を祈る黙とうを行うことを呼び掛けている。