宮沢賢治作の物語、感情込め/城陽「ホールde朗読」成果発表会
宮沢賢治の『注文の多い料理店』を舞台で読み上げる児童たち

公益財団法人城陽市民余暇活動センター(井関守理事長)が6月から全8回にわたるワークショップを開いた府地域交響プロジェクト交付金対象事業「ホールde朗読」の成果発表会が3日、文化パルク城陽ふれあいホールで開かれた。
講師に朗読家の馬場精子さんを招いて開かれたワークショップでは、児童らが「声を出して気持ちを伝える」ことを教わった。その発展形として「物語や詩歌などの文章の内容を読み取り、感情を込めて読み上げる」ことにも挑戦。児童らは、馬場さんの優しく丁寧な指導に導かれ、楽しみながら朗読の魅力に触れてきた。
この日の発表会では、ふれあいホールの舞台に立ち、まず参加児童4人で谷川俊太郎作の「かっぱ/いるか」を読み上げ、個々に詩の朗読を披露。そして、いよいよメインの宮沢賢治作の長編物語「注文の多い料理店」を4人がはきはきとした口調で丁寧に読み上げ、客席に詰め掛けた保護者らから大拍手を浴びた。
参加児童は「先生が教えてくださったおかげで上手に読むことができました。(自身で点数を付けるとしたら)100点です」と感想を述べた。
馬場さんも同じく宮沢賢治作の物語「やまなし」を読み上げ、児童らにお手本を披露。最後に、朗読に取り組んできた児童4人に労いの言葉を掛けながら修了証書を手渡し、みんなで記念写真を撮って思い出を刻んだ。