歴史展示やゲーム体験/宇治市小倉町に「ニンテンドーミュージアム」10月2日オープン

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任天堂㈱(古川俊太郎社長、京都市南区)は20日、宇治小倉工場(宇治市小倉町)跡地に整備したニンテンドーミュージアムを10月2日(水)にオープンする、と発表した。創業以来の任天堂の歴史が分かる展示コーナーをはじめ、巨大コントローラーを使ってファミコンなどのソフトをプレイする体験コーナーなどを用意。料金は大人3300円で、入館チケットは抽選販売で10月、11月分を今月31日まで受付中。宇治への観光誘客の起爆剤となるだけに地域活性化に期待が寄せられている。
任天堂は1889年創業。ゲームメーカーとしてのイメージが強いが、花札やトランプに始まり、コピー機「コピラス」、ベビーカー、ボードゲーム、ラジコンカー、バッティングマシンなどを世に送り出してきた。
家庭用ビデオゲーム機の分野に乗り出したのは1977年の「TVゲーム6」「TVゲーム15」の発売。83年に「ファミリーコンピュータ」(ファミコン)を発売して以来、現在の「スイッチ」に至るまで複数のゲーム機とともに、スーパーマリオ、ゼルダの伝説など数々のヒット商品を世に送り出してきた。
ニンテンドーミュージアムについて、任天堂は「同社がつくり続けてきた娯楽の歴史と、独創を大切にしたものづくりへのこだわりを、発売してきた数多くの製品展示を通して知っていただく・体験いただく広報施設」と紹介している。
建物の屋上には、スーパーマリオのシリーズに登場する「ハテナブロック」を大きく描写。「マリオの広場」では、スーパーマリオブラザーズのゴールのポールが建てられている。
2階は展示フロアで、任天堂が創業以来、販売してきた様々な製品を展示している。ファミコンは海外版「エンターテインメントシステム(NES)」も展示され、ソフトを含め、デザインの違いなどを見比べることが可能。販売した全てのタイトルを展示しており、ゲームの画面の前に立つと、それぞれのソフトの音楽が流れる仕様となっている。
また、ハテナブロックのデザインの進化、スーパーマリオやゼルダの伝説など画面の進化についても紹介している。

巨大コントローラーでプレイ(ニンテンドーミュージアムHPより)

1階は体験フロアで「過去につくった製品を今の時代に蘇らせるとどんな遊びになるか」をテーマに8つの体験を用意した。
超巨大コントローラーでファミコン、「64」、「wii」などのソフトをプレイでき、一人が十字キーを、もう一人が「A」「B」ボタンを担当し、声を掛け合って楽しむことができる。部屋の中でプレイできるバッティングマシンは、昭和の家庭を再現。最大13人まで一緒にプレイできるシューティングゲームもある。

スマホを使い巨大画面で百人一首(©Nintendo)

また、スマートフォンを使って巨大モニターで百人一首を楽しめたり、自分の影で操作するゲーム&ウオッチ、ファミコン、スーパーファミコン、64のタイトル80本以上のプレイなどが用意されている。
また、花札を作ったり、遊んだりするワークショップ、オリジナルハンバーガーがオーダーできるカフェなどを整備。限定グッズの販売コーナーもある。
オープンは10月2日(水)で営業時間は午前10時から午後6時(休館日・火曜日、年末年始)。入館料は大人3300円、中学・高校2200円、小学生1100円。入館チケットの販売は抽選制で、今月31日まで10月、11月分の抽選(9月1日実施)を受け付けている。
なお、体験ゲームで使えるコインの入ったオリジナル入館証を作成するが、10コインのみ。全ての体験をプレイすることは不可能なため、制覇するには複数回訪れる必要がある。

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