ウナギを酒に酔わせて滝つぼに投げ込む雨乞い儀式「大滝大明神祭り」が1日、宇治田原町湯屋谷で古式にのっとり営まれ、秋の豊作を祈願した。
滝の上部に奉られている不動尊の使者であるウナギに酒を振る舞い放流すれば、たちまち天に昇り、雨を降らせる…との言い伝えにちなんだ伝統神事。
大滝は鷲峰山系から清流が集まってできた落差20㍍以上の滝。不動明王坐像は水難除けや無病息災にも霊験あらたかとされている。
今年も感染防止対策として参加者を限定した上で、神職が祝詞をあげ、玉串を奉納した。
そして、ウナギ3匹の口に神酒を注ぎ込むと、浅田平詔区長、辻井基博副区長、辻井和文宮総代長が1匹ずつ滝へと放った。
御神酒で身を清め、神業のように一瞬のうちに大滝へと消えていったウナギ様の神通力に期待したい。