立民・山井氏、圧勝で９選／衆院選2024・京都６区

第50回衆院選は27日、投・開票が行われ、京都６区（宇治市以南12市町村） は立憲民主党前職・山井和則氏（62）が、自由民主党新人・園崎弘道氏（44）らを破り、９選を飾った。
自民の「政治とカネ」の問題を受け、前回勝者の山井氏が「優位」に選挙を展開。中盤に園崎氏が追い上げたが、自民が裏金問題で非公認とした候補者の支部に２０００万円を支給していたことが終盤に明るみとなり、勝負あった。
山井氏は８期25年、京都南部をくまなく歩き、どの候補よりも声を聞き、児童手当を18歳まで拡充するなど政策を実現させてきた。前回、勝手連的に応援を受けた共産票がなくなり、１万８５６９票減らしたが、９万７５４２票で他を圧倒。福祉施策の充実に加え、新名神高速道路を生かした地域活性化の役目を、有権者から託された。
園崎氏は地方議員17年の実績を掲げ、議席奪還を目指したが、元自民党６区代議士の立候補もあり、前回の自民候補から１万６８５２票減らし、６万５１５２票。惜敗率66・８％で比例復活も叶わなかった。
日本維新の会前職・中嶋秀樹氏（53）はクリーンな政治、教育無償化という維新の改革を強調。大阪・関西万博、兵庫県知事の問題で維新への追い風がなく、３万８５９０票と前回から２万票近く減らし、落選した。
共産党新人・上條亮一氏（38）は野党共闘の中で前回、立候補を見送った影響が陣営に見られ、大型開発より暮らし優先を訴えたが、２万１４０５票。参政党元職・安藤裕氏（59）は知名度抜群だが、出馬表明が９月と出遅れたほか、所属政党が十分認知されておらず、２万４８０票。いずれも得票率が10％に満たず、供託金（３００万円）没収となった。

■投票率は前回比減
衆院選・京都６区の投票率は54・52％となり、前回（２０２１年10月＝56・81％）から下がった。

衆院選2024　京都６区　開票結果

開票終了

【投票率】54.52％（前回56.81%）

【当日有権者数】454,843

【投票者数】247,986