新人・柿原氏が出馬表明「子育て支援充実で人口増を」/宇治市長選

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宇治市小倉町の新人、柿原教宏氏(かきはら・のりひろ、48歳)が12日、市役所で会見し、市長選(12月1日告示・8日投開票)に無所属での立候補を表明した。現在の松村淳子市長(66)の市政運営に不満を抱いており、金権政治の打破、子育て支援策の充実で人口増の宇治をつくることを公約として発表。政党推薦を受ける予定は現状でなく、たった一人での手作り選挙で現職の壁に挑む。
柿原氏は京都市出身。12年ほど前、子育て環境が良いと思って宇治に転居したシングルファーザーで、男手一つで2児(高校生、中学生)を育てている。
同志社香里高校を卒業して以降、正社員や契約社員、パートなどで様々な業種を経験。ケーブルテレビやインターネットなどを扱うジェイコムをはじめ、運送会社、引っ越し業者、遊技場、工務店などに勤務歴があり、現在は無職となっている。
4年前、松村市政が誕生して以降、コロナ禍もあって市政に関心を持つようになり、なかでも「小児科医なのに、子供に科学的根拠のないコロナワクチンの接種を進め、接種券を配布した。泉大津市では希望者にのみ接種券を配布した。松村市長のやり方に断固反対する」と声を大にした。
松村市長は自民、立憲民主などの政党、業界団体に支えられており、「業界への利益誘導を優先しており、市民の命・暮らしの安全を最優先していない」と指摘。「市民の暮らしを守るまちづくりをしたい」と述べた。
特に子育て施策の充実を掲げており、学校給食の無償化、高校の教育無償化、教育環境充実などを掲げて「人口流出を止めたい。最終目標は転入超過を目指し、人口増の宇治市を目指したい」と決意。「歴史公園とか無駄な公共事業が多い。予算配分を変え、子育て世代や住民サービスに回したい」と話した。
選挙事務所は設置予定だが、自宅のため、非公表。利権誘導の政治に不満を持っており、現状では政党などの応援を受けず、一人で選挙戦を戦うことを想定している。
なお、市長選の立候補表明は現職・松村氏に続き2人目。

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