魚にバイバイ…命に触れる/宇治川漁協・フナの稚魚放流
魚用の滑り台にフナの稚魚を放流し、行き先を見守った

宇治市内のこども園や保育園の園児と宇治川漁業協同組合(山下文三・代表理事組合長)の組合員が3日、宇治川にフナの稚魚約8000匹を放流した。秋晴れの下、子供たちが小さな命の大切さに触れた。
5月のアユ放流に続き、今回も同組合からの呼び掛けで実現。社会福祉法人宇治福祉園(杉本一久理事長)が運営する「みんなのき三室戸こども園」「みんなのき黄檗こども園」「Hana花保育園」の年長児86人が体験学習として参加した。
会場となった宇治川右岸の丸山浜では、大阪公立大学客員研究員の竹門康弘さんが来所。水生動物が入ったタライを園児たちに見せながら「川に棲む生き物たちが水をきれいにしてくれます。魚のエサにもなります」と紹介した。
続いて、用意されたバケツを持って順番を待ち、少人数に分かれて魚用の滑り台に稚魚を放流。園児たちが「バイバイ」「行ってらっしゃい」と声掛けしていた。