西谷氏が4選出馬を表明/宇治田原町長選
本会議場で4選出馬を表明する西谷信夫町長

宇治田原町長選挙(来年1月28日告示・2月2日投開票)に向け、現職の西谷信夫町長が5日、4選出馬への意思を明らかにした。12月議会一般質問の場で表明。「百万一心の気持ちで4期目町長としての職責を果たしてまいりたい」との決意を伝えた。今回の町長選には、今月2日に退職した元・町職員も立候補予定。前回選挙で対抗馬を出した「刷新の会」後継団体は「3極戦となれば現職有利」とのスタンスで、当面は静観の構え。現時点では役場で職務を共にした現・新「一騎打ち」の様相を呈している。
この日の一般質問でトップ登壇した藤本英樹議員(自民党系無所属)が「3期目総括と出馬意欲」について質問。西谷町長はマニフェストに掲げた4つの柱に沿って、これまでを振り返った。
『信頼回復』については「元職員による官製談合事件という前例のない不正事案が発生したことを重く受け止め、第三者委員会に諮る中で入札不正再発防止策はもとより、コンプライアンス条例の制定、職員倫理の向上に一丸となって取り組んできたが、改善に終わりはない…と心得て、信頼される行政確立のため、引き続き全力を傾注する」とした。
また『道路ネットワーク』については「町の未来のために不可欠な、まちづくりの誘導軸として、宇治田原山手線の必要性を一貫して訴え、昨年6月に南バイパスから役場までが開通。まだ一部区間とはいえ、道がつながることの効果について実感を伴う形で供用できたことは大きな一歩」と捉えた。
『コロナ対策』では「感染症対策を最優先に取り組む一方、給食費や水道料金の減免など切れ目のない経済支援に努め、住民票等のコンビニ交付サービスもスタートさせた」とし、『行財政改革』に関しては「以前として厳しい状況は続くが、事業の取捨選択や再構築、ふるさと納税をはじめとする財源獲得など、一定の成果を目に見える形で示すことができた」と総括。
「消滅の可能性に抗(あらが)い、活気あふれる宇治田原の未来につなげるために、無我夢中で向き合った4年間」と表現した。
その上で「道づくりは、まちづくり、人づくりへと連動していく」と述べ、「未来に希望と責任が持てるまちづくりは、道半ばであり、皆様からお寄せいただいた大きな期待に背くことなく、更なる町の発展と住民福祉の向上のため、引き続き百万一心の気持ちで、4期目町長としての職務・責務を果たしてまいりたいとの決意を固めた」と表明。一層の支援を願った。
今後、後援組織「絆で創る宇治田原の会」とともに、新たなマニフェストを作成。12月議会閉会後にも発表する予定。
選挙事務所の場所などは、まだ確定していないが、告示前の事務所開き、決起大会に向かう段取りを固め、臨戦態勢を整える。