
久御山町のまちづくりや課題について町民が話し合う住民討議会「まちづくりディスカッションinくみやま」が22日、町役場議会棟4階特別会議室で開かれた。幅広い年代の町民男女が、久御山町のPR方法について考え、提案した。
この討議会は町が2013年度から毎年開催。まちに関心を持ってもらい、議論の結果をまちづくりに生かしていくことを狙いとしている。これまでこの討議会から、特別養護老人ホームの誘致、町のプロモーション動画の公開、町バスのラッピングなど、多数の事業が実現している。
今回で11回目(21年度はコロナ禍で中止)。住民基本台帳から無作為に抽出した18歳以上の町民1000人に案内を送付し、30人が参加を承諾。このうち、10~70歳代の25人(男性12人、女性13人)が参加した。
今回のテーマは「久御山町をプロモーション」。5つの班に分かれて久御山の魅力について考え、それをどのように発信するのかについてアイデアを出し、各班で意見をまとめた。ウィークポイントも挙げ、それを長所に転換する方法も考えた。
1班は若者が公道で爆音を立ててバイクを走らせる状況を逆手に取り、バイクが走れるラリーコースを一定期間設け、愛好者に存分に走ってもらい、久御山町の名を発信するという方法、2班は久御山町の名産品等をモチーフとしたVTUBER(バーチャルユーチューバー、CGで描画されたキャラクター)を作成してPRする方法、3班は昨年に図らずも九条ネギの盗難被害で有名になったことを踏み台に、町出身の有名シェフにネギ料理を考えてもらい、それをグランハットで食べるイベントでPRする方法、4班は町が認知症予防に向けて活用を勧める「脳にいいアプリ」を用いて、若者のSNS発信力を利用する方法、5班は久御山の野菜に関するグルメ情報を掲載したフリーペーパーの発行や、空き家を活用した飲食店を開くという方法を提案した。
各班の発表は、信貴康孝町長に報告され、今後の町政運営の参考とされる。ホームページや広報くみやまでも公表される。