ハートの猪目窓に定式幕/宇治田原・正寿院と永谷園がコラボ

宇治田原町の山里…奥山田川上に創建されてから約800年という正寿院と、湯屋谷を起源とし一昨年、創立70周年を迎えた永谷園がコラボ。客殿にあるハート型の猪目窓(いのめまど)の前に、「お茶づけ海苔」のパッケージとして知られる定式幕(じょうしきまく)が敷かれた。
日本古来の和柄である定式幕は三色に染めた布を縫い合わせて作った引幕で、主に歌舞伎の舞台で使われる。
お茶づけ海苔のデザインは創業者の永谷嘉男が、この幕からヒントを得て独自に黄色を加えて考案したもので、それを定式幕模様の毛氈(もうせん)に加工。
猪目窓から見える新緑「青もみじ」の庭園を、より鮮やかに引き立てている。【写真】
昨年に続く5月末までの限定企画で、拝観者にはお茶づけ海苔1袋がプレゼントされる。
開院時間は9時~16時30分で、拝観料は特別公開中の「木造十一面観世音菩薩立像」護符と特製お菓子が付いて1000円。駐車場は約60台分あるが、土日には正寿院口まで乗車できる「宇治茶バス」も運行されている。