阪部晃啓氏、告示前日に出馬表明/城陽市長選

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31日に告示される城陽市長選(9月7日投開票)に向けて、無所属の新人・阪部晃啓氏(57)=寺田乾出北=が30日、正式に出馬表明した。城陽市議を2期務めた後、一般社団法人・同市観光協会事務局長を務めてきたが、前日に会長宛に辞職の意思を伝え、自身「人生最後のチャレンジ」と位置付ける市長選に打って出る決断を行った。
阪部氏は、城陽市寺田で生まれ育ち、市立今池小に5年生まで通い、児童数の増加に伴い分離新設された寺田西小へ6年生時に転校。第1期生として卒業後、西城陽中、私立大谷高校、大谷大学短期大学部を経て、オクラホマシティ大学を卒業した。
帰国後、佛教大学(通信教育)で小学校と、中・高校の英語科教員免許を取得。2002年4月から約4年間、北城陽中と南城陽中に教員として勤務した経験がある。
高校3年時から俳優としても活躍。大阪の芸能事務所に所属し、最近も映画に出演するなど地元で話題を振りまいている。
その一方、2007年5月から2期8年、城陽市議を歴任。3期目の再選はならなかったが、その後、市観光協会の事務局長として組織の一般社団法人化などに尽力。光のページェント「TWINKLE JOYO」や秋花火の開催を支えてきた。
今回の市長選に向けて当初は、奥田市長が引退表明され「城陽で生まれ育った若い人が出てくれないか」と期待していたが、急きょ市内転居された元副市長と宇治市に住む元小学校教員の〝一騎打ちムード〟が高くなり、もやもや感が募っていた。
しかし、秋花火の開催を9月28日(日)に控える市観光協会のこと、そして何より家族のことで思い悩み、日時が経過…。それでも友人、知人、親戚の協力が得られるメドが付き、告示間際に決断に至ったという。
きょう31日からの選挙戦では『子育て経費ゼロ』を公約に、保育園、小学校に通う女児3人の保護者でもあることから「物価高もあり、子育て世代の生活は特に大変。厳しい市の財政状況はもちろん知っているが、ここは市債を発行してでも市民の理解を得ながら、市内で子育てする世代を支えたい。それが将来、市の活性化につながると確信している」と、有権者に訴えていく考え。
奥田市長に対しては「まちが光り輝くNEW城陽の政策には、共感している。市長に就任された時には、市議だったので市役所の雰囲気が一気に明るくなったことも知っている」と評価。それを礎に「子育て施策をもう一歩前進させ、縁のある石川県野々市市の市長に教えていただいた国の制度をもっと積極活用する取り組みを、教育や福祉、地域経済活性化のあらゆる面で実行したい」と意気込んだ。
ただ、出馬表明時期の出遅れ感は否めず、最後方からの選挙戦。「子育て世代を支える施策は、高齢層の市民にも理解が得られる」と、固く信じて街頭演説で支持拡大を図るという。

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