
宇治市源氏物語ミュージアム(宇治東内)の特別展示室で、企画展「子どもたちの『源氏物語』」が開かれている。昭和初期の教科書や雑誌などを中心に、昭和の子供たちが出会った古典の世界に触れてもらう。
源氏物語が小学校の教科書に採用されたのは1938(昭和13)年。前年から始まった日中戦争が長期化する中、同年4月には国家総動員法が動員され、学校では国語や古典を通じた日本精神を培うことが重要視されていった。

会場左側には、同年に発行された尋常小学校6年生用の『国語読本』や、大衆層向けの雑誌『主婦之友』(昭和14年4月号)などを並べる。『主婦之友』には「東西女の偉人詩画伝」として、キューリー夫人と紫式部を紹介。なお、作家の田辺聖子は、母親が購読していた本誌で、源氏物語のダイジェストに出合ったとの逸話が残っている。
1908(明治41)年に創刊(55年に廃刊)された月刊少女雑誌『少女の友』の付録を収めたコーナーもあり、クリスマスカード、手芸の型紙、「TAKARAZUKAアラカルト」と銘打った宝塚少女歌劇の特集本など、当時の女学生から熱烈な支持を受けた付録の現物が見られる。
資料は21件49点。4月19日(日)まで。途中展示替えあり。午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)。休館日は月曜(祝日の場合はその翌日)。観覧料は大人600円、小人300円。
