宇治の魅力、動画で発信/市民グループ「うじテレビ」発足
お披露目会でさっそく座談会が収録された

動画投稿サイト「YouTube」(ユーチューブ)を通じて宇治の魅力を発信しようと、市内在住のテレビ番組制作経験者や現役ディレクターら7人が、市民グループ「うじテレビ」(森田誠二代表)をスタートさせた。今月8日、宇治橋通り商店街の「大阪屋マーケット」内に開設したスタジオで「開局お披露目会」が行われ、関係者や関心を寄せる市民らが発足を祝った。
グループの目標は「宇治に住む人が宇治の魅力を発信することで地域への誇りと愛情を醸成し、また顔の見える関係を築くこと」。森田代表は「発信する側になると、景色の見え方が違う。動画を作りたい人がいたら、制作スタッフが手伝う。この場所を活用して」と来場した人らに語り掛けた。
グループの活動は、海外から来た人も高い関心を寄せる。中国出身で同志社大学大学院総合政策科学研究科で多文化共生社会実現をテーマに研究する傍ら、中国にルーツを持つ児童の学校での通訳ボランティアに携わる李月(り・ゆえ)さんは、「大変興味を持っている。縣神社でのフリーマーケットなど、地元の人と交流できる情報も伝えられる」と期待を膨らませた。
スタジオは約13平方㍍の広さで、カメラ・マイク・編集用のパソコンを備える。壁の書棚には、宇治や京都関連の歴史書などが並んでいる。副代表の青木和人さんによると、個人が古書を持ち寄り〝町なかの図書館〟機能を有するとともに、出品者が説明付きで販売する古本市も構想しているという。

マスコットキャラクターのRITAちゃん

ウサギのマスコットキャラクターは、かつて宇治が「菟道」と記されていたことがモチーフ。名前は、宇治にゆかりの深い1700年前の皇族・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の利他精神にあやかり、「RITA」ちゃん。
動画制作の相談は、メールujitv3@gmail.comで受け付けている。制作された動画は、ユーチューブでRITAちゃんが目印のチャンネル「うじテレビ」を検索すると見ることができる。