食品ロス削減へ フードドライブ事業初実施/城陽
家庭向けフードドライブ事業をPRする手作りのぼり

家庭で眠っている食品はありませんか?。城陽市は、近隣市に先駆けて一般家庭向けフードドライブ事業を実施する。10月の食品ロス削減月間に合わせ、市内コミセン6館に、市民から家庭で過剰となった「賞味期限が残る常温保存可能な食材」を持ち寄ってもらい、京都府フードドライブ事業の一時ストック場所「きょうとフードセンター」である青谷学園へ提供。その後、それぞれの「子ども食堂」に分配される仕組み。市環境課では、初の取り組みへ向けて市民周知に努めている。
政府広報オンラインによると、食べ残し・売れ残りなど国内での食品ロス量は年間643万㌧。もったいないことに、10㌧トラック約1700台分の「まだ食べられる食品」が毎日、廃棄されている。
そのうち、一般家庭からの食品ロス量は291万㌧で、食べ残しのほか、特売などでの過剰購入による「手つかずの食品」も数多く廃棄されている。
食品を無駄なく食べ切ることは、環境面や家計にやさしい生活には大切なこと。京都府では、2018年3月、きょうとこどもの城づくり事業として「きょうとフードセンター」を、城陽市の青谷学園など府内5カ所に開設。子ども食堂や児童・生徒の居場所づくり事業などに食材を提供する「京都式フードバンク事業」を展開している。
今回、城陽市は、これら府の仕組みを活用して、10月2日から4日までの金・土・日曜日に、市内6コミセンで「一般家庭向けフードドライブ事業」を初めて行うこととし、市民らへの周知に努めている。
持ち込み対象となるのは▼未開封▼賞味期限が1カ月以上残る▼常温保存可能▼製造者または販売者が表示されている▼成分表示またはアレルギー表示がある…食品。
この3日間は午前10時から午後5時(最終日は午後3時)まで、各コミセン事務所で食品の受付を行う。
集められた食品は市環境課でリストにまとめ、翌5日に府南部の「きょうとフードセンター」である青谷学園へ提供。それぞれの地元、子ども食堂等に分配されることになる。
これらフードドライブ事業に関する問い合わせは市環境課ごみ減量推進係℡53‐1400まで。