宇治市宇治弐番の市立宇治保育所(北村勝子所長)に23日、近隣住民からメダカが贈られ、年長児37人が「メダカすくい」を体験した。稚魚をすくい上げ、温かなまなざしを注いだ。
大西清さん(84)=宇治米阪=が、自宅で育ててきたヒメダカやクロメダカ、シロメダカなど約120匹を届けた。生き物を育て、命の尊さを感じてもらおう―と情操教育のために続けており、今年で10回目。
園児は、保育所を訪れた大西さんたちの前で童謡「めだかの学校」を元気いっぱい合唱した。枠に網を張った「ポイ」を手に、たらいの水の中をスイスイ泳ぎ回る稚魚を1人3匹ずつすくって、「見て、かわいい!」「名前何にしよう」などと声を弾ませた。
「家に帰って、しっかり育ててください」と大西さん。メダカのお返しとして、園児のイラストを添えた花の種を受け取り、柔らかな笑みをこぼした。