宇治市源氏物語ミュージアム(宇治東内)企画展示室で、企画展「平家はどうする」が開かれている。いわゆる「源平合戦」の舞台となった宇治橋近辺の様子を、屏風絵や錦絵、名所図会などから紹介している。
平安時代末期の武将・源頼政は、後白河天皇の第三皇子・以仁王(もちひとおう)を奉じて平氏討伐のために挙兵したが、武運届かず1180(治承4)年に平等院境内で自刃。この時、以仁王側に就いた三井寺の僧兵・筒井浄妙房の奮戦ぶりが、平家物語「橋合戦」に記されている。
1183(寿永2)年には木曽義仲が挙兵することとなり、源頼朝から命を受けた弟の義経らと翌年に宇治川で対戦。義経率いる軍勢の梶原景季、佐々木高綱の二人の武者が馬に乗ったまま渡河を競った「先陣争い」は有名で、『源氏盛衰記図絵・巻四』の中にも『佐々木梶原宇治川先陣』として描かれている。
資料14点。2月16日(日)まで。今月21日(火)に展示替えを行う。午前9時~午後5時。月曜休館。観覧料は、大人600円、小人300円。問い合わせは同館℡0774‐39‐9300まで。