今年度から国の地方創生推進交付金を活用して「減塩のまちづくり事業」を展開している城陽市は1日、官学連携協定を結ぶ学校法人瓜生山学園「京都芸術デザイン専門学校」=京都市左京区北白川=の学生にデザインを依頼したPR用ステッカーやのぼりの採用作品を発表した。
同専門学校ビジュアルデザインコース2年生26人から作品を募り、先月20日に1次選考を通過した5人がオンライン会議システム「ZOOM」を使って、自宅等から自らのデザインを、奥田敏晴市長らに熱っぽくアピールした。
その結果、スプーンですくった塩の量を減らせば『健康』の文字が見えてくるデザインを手がけた幸山彩香さん(24)=滋賀県草津市=のデザインを採用作品に決定。引率教員とともに会見に臨んだ幸山さんは「抑制をイメージする青緑色を使って、スプーン内の塩の白色を引き立てる工夫をしました。プレゼンをして、作品が選ばれたのは初めてで、うれしかったです。ステッカーやのぼりとして市内に貼り出されたら、ぜひ見に来たい」と話していた。
幸山さんは今月7日に同専門学校を卒業し、結婚式場の営業企画課への就職が決まっているという。
市は、今年度中に幸山さんのデザインを採用した減塩のまちPRステッカー、のぼりを製作。市内飲食店などに提示して市民への周知を図る。