地域に愛され40周年/城陽市「北部コミセン」
コミセンの今後10年を見据えて挨拶する運営委員会の黒田会長

城陽市の北部コミセンの開館40周年記念式典が13日、同館であり、住民や関係者らが節目を祝った。新年度の大規模改修を控え、地域の活動拠点のますますの発展を願った。
同館は、市民のふれあいと親睦、生涯学習の場づくりに向けて、1980(昭和55)年9月に同市初のコミセンとして開館した。住民参加の運営を基本に各種事業を展開し、地域から親しまれる施設となった。
コミセンが入る複合庁舎が築40年経過する中、市は耐震補強と合わせて大規模改修工事に乗り出すことにした。工事期間中は旧古川保育園に事務所を移転し、可能な範囲で業務を継続していく予定。
式典は新型コロナウイルス対策で規模を縮小し、約40人が参加した。
奥田敏晴市長は式辞で「開館以来、地域の皆さんに温かく見守られ、育てていただき、節目を迎えることができた」と感謝の言葉。コミセンは活力ある地域づくりに重要な役目を担うことを強調し、「大規模改修で機能の充実を図る。リニューアルオープンを楽しみにお待ちください」と呼び掛けた。

千本ゑんま堂大念佛狂言保存会による狂言「でんでん虫」の舞台

同コミセン運営委員会の黒田行雄会長は「今後の10年を見据えて時代に合った行事を進め、より多くの方に来館され、今以上期待していただけるコミセンを目指したい」と挨拶した。
この日は式後に千本ゑんま堂大念佛狂言保存会が狂言「でんでん虫」を上演したほか、コミセン運営委主催の記念コンサートもあり、参加者が古典芸能の舞台やサックスとピアノ、ドラムによるライブを心ゆくまで楽しんだ。