宇治茶 一番茶が「萌芽」/平年より3日早く
府茶業研究所の茶園で萌芽した一番茶

宇治市白川の府茶業研究所(神田真帆所長)は2日、本格的な春の到来を知らせる宇治茶一番茶の「萌芽(ほうが)」を宣言した。2~3月の平均気温が高く推移したことから、平年より3日早い。
萌芽は、芽の先端が外側の包葉の約2倍に達した状態。研究用の作況茶園(300平方㍍)で7割が萌芽すると宣言を出しており、これが府南部の茶農家にとって作業にかかる合図となる。
同研究所によると、2~3月の平均気温は平年比1・8~2・2℃高かった。
順調に生長すると、一番茶の摘採時期は約1カ月後。八十八夜(5月1日)ごろに茶摘みが始まる見込み。今後、夜間に冷え込みが厳しくなる可能性があり、新茶の品質に影響しないよう、防霜ファンの使用や棚被覆など防霜対策の徹底を呼び掛けている。