「地元のホールを身近に感じてもらいたい」。そんな思いを込めて公益財団法人城陽市民余暇活動センター(安藤洋二理事長)は今年度の新規事業「つないdeつむぐプロジェクト」の一環として16、17の両日、文化パルク城陽ふれあいホールで、市民がグランドピアノを思う存分、弾ける取り組み「ホールdeピアノ」を開催した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、地元イベントが中止・延期となる中、ピアノ愛好家にとっても演奏の機会が極めて少なくなっている。
このような事態に対応するため、同センターは先月16日に、文パルふれあいホールを会場に「1枠20分」、2日間で計28枠の演奏者を募集したところ、即日に定員が埋まってしまう人気ぶりだった。
「ホールdeピアノ」と銘打ったこの催しは、グランドピアノ(スタインウェイ)を、時間内なら好きな曲を自由に弾ける取り組み。
希望者には、一人2枠までの演奏を可能とし、初心者は「1枠2人」で弾けるなど柔軟性を持たせた運用としたことも、応募が殺到した要因のようだ。
初日の出演者のうち、近鉄寺田駅前にある「梶原ピアノ教室」の個人レッスン生という沖圭子さん(74)は「こんな良いピアノが弾けて最高」と笑顔を見せ、8月に予定されている同教室の発表会に向けた練習にもなった様子。
同センターでは、今後も不定期ながら年3~4回、この取り組みを継続していくと言い「将来的には、プラムホールで開催したい」と話している。問い合わせは文パル℡55‐1010まで。