新緑が映える季節を迎えた。この時期、城陽市の鴻ノ巣山散策道では、健康維持・増進のため、ウオーキングやハイキングを楽しむ人の姿が数多く見受けられる。
その散策道の登り口にあたる城陽市寺田の水度神社(水田清比古宮司)では、一昨年秋に、37年ぶりの本殿(室町中期・国重文)改修工事を終え、鮮やかな朱色が見事に復元された。
そして、その本殿周囲に植えられている濃い朱色のキリシマツツジの花々が満開となり、気品あふれる朱色の本殿とのコントラストを楽しむことができる。
水田宮司の話によると、以前は水度神社の春祭り(4月29日)ごろ、満開となっていたが、地球温暖化の影響で近年は、4月中旬ごろに見頃を迎えているという。
さらに、今年は春先の暖かさで、開花時期が「1週間から10日ほど早まった」といい、今週末までがキリシマツツジの深紅と、本殿の朱色のコントラストが楽しめるラストチャンス。
水田宮司は「境内を訪れた人から、春はサクラやツツジ、秋は紅葉がきれいで、まるで城陽の植物園のよう」との声が寄せられているという。