オンラインで学ぶ宇治茶/「茶ムリエ講座」
振興局の大会議室から「茶ムリエ講座」を配信するインストラクター

府山城広域振興局で、宇治茶ファン拡大を狙う「宇治茶ムリエ講座」のライブ配信が行われた。府内外の参加者が、オンライン形式で宇治茶の歴史と美味しい淹れ方を学んだ。
この講座は、振興局と宇治茶の郷づくり協議会が6年前から共催している。受講生には、ワインのソムリエ(専門職)にちなんで名づけた「宇治茶ムリエ」認定証を交付し、急須でお茶を飲む習慣を広げてもらっている。
昨年度に続き、ビデオ会議システム「ズーム」を用いたオンラインでの開催とした。28日には、第1部(午前10時~)と第2部(正午~)にそれぞれ約20人が参加した。
講師は、日本茶インストラクター協会京都府支部の会員が務めた。最初に茶の歴史、栽培や製造方法による茶種の違い、国内の生産状況などを説明した。

宇治茶ムリエ認定証に記載の「淹れ方マニュアル」

続いて、茶の淹れ方の実習があった。高級玉露(2人分)について、スプーン2杯(6㌘)の茶葉を急須に入れ、人肌程度(40℃)に冷ました湯を注ぎ、ふたをせず1分30秒ほど待つ…など、画面を通して美味しい淹れ方を伝えた。
ともに大阪府から参加した主婦の郡桂子さん(59)、同志社大学に留学中のオジュヒョンさん(21)は「お茶といえば京都…ということで、ホームページを見て申し込んだ。玉露を飲む機会も少ないので、普段できない体験でした」「日本文化を学ぶ授業を受けています。コロナで実地の見学ツアーが中止になったこともあり、オンラインで受けられて良かった」と喜んでいた。
第2回以降(各回先着20人、参加無料)の日程は、山城広域振興局の公式ホームページから見られる。なお、今回の一般向けとは別に、職場やグループ単位での講座も受け付けている。詳しくは同局農林商工部℡0774‐21‐2392へ。