木製玩具、ボードゲームなどを貸し出し/井手町「おもちゃ図書館」開始
子育て支援センター職員に教わりながら試し遊びをする子供

コロナ禍で増えるおうち時間を子供と楽しんでもらおうと、井手町は木製の玩具やボードゲームなどを貸し出す「おもちゃ図書館」を始めた。子育てにやさしいまちづくり事業の一環で、府の補助金を活用した。
毎月1回、JA京都やましろ井手町支店=多賀東松ヶ花=2階会議室に陳列。住民らは好きなものを選んで1家庭につき1点、2週間借りることができる。乳児から幼児向きの玩具では、子育て支援センターの職員が子供の発達に応じたアドバイスもする。
初回は今月10日に行われ、開場の午前10時直後から親子連れらが次々に訪れた。同センターでなじみの家庭は職員も子供をよく知った様子で、「手首を使うようになっているから」と木槌で杭を打つ玩具「大工さん」を勧めるなどしていた。
用意されたのは約40点。うち、乳児~幼児用の24点は主として同センターの職員が玩具専門店の助言を得るなどして選んだもの。同センター保育士の藤林栄美子さんは「感覚を大事にし、木のぬくもりを味わってほしいと思った」と購入の決め手を話した。
形を認識できる年齢には円・三角・四角形のマグネット、日常生活での親の姿をまねるころには野菜や包丁を模した調理ごっこ玩具、パーツをつなげて自分の世界を広げていける電車セットなど、発達に応じた品揃えも目を引く。

図書館出張貸出では絵本もズラリ

ほかの16点は、幼児~児童用のボードゲームなど。ゲームは学童保育の指導員が選んだという。紀元前からあるボードゲーム「マンカラカラハ」や立体五目並べとも言える「コネクティングキューブズ」などが揃う。
会場では図書館の出張貸出もあり、絵本や料理の本などがズラリと並んでいる。
以後、今年度の日程は、9月3日、11月5日、来年1月14日、3月11日(いずれも金曜日)。午前10時~正午に開かれる。