城陽市のボランティア団体・鴻ノ巣山を守る会(梅川甚三郎会長)は15日、先月の秋雨前線停滞による長雨の影響で、土が一部えぐれて歩きにくく危険な状態になった「散策道」の整備を行った。この散策道は、朝夕を中心に多くの市民が散歩するなど地元に親しまれており、梅川会長(74)は「きょうは水度神社から東屋(あずまや)までを主に整備しましたが、後日に展望台まで散策道を補修したい」と意欲的に話していた。
鴻ノ巣山を守る会は2004年4月に設立。毎月第3日曜日の午前中に、会員有志で定期活動を行い、枯れ木や雑木の伐採、植樹、下草の刈り込みなど散策道の周辺整備に尽力している。
そして、今回は8月下旬に秋雨前線が停滞し、府南部でも長雨に見舞われたことにより、散策道の一部土砂が流出。土が一部えぐられて歩きにくくなったことにより、臨時の活動を行うことになった。
市も、この献身的な作業をバックアップすべく、散策道の必要な砕石などの費用を補助したという。
午前9時から始まった作業には、会員有志6人と市の担当職員が参加。市内の松岡建材工業㈱が2㌧車2台分の砕石(通称・バラス)を運び込んで「作業がしやすいように」と、散策道の一定間隔ごとのポイントに砕石を下ろし、作業をサポートした。
梅川会長に作業に従事した会員らは、雨水の流れでえぐられた散策道に土や砕石を敷き詰めるだけでなく、土のうを作り、再び流れにくくする工夫も。
その結果、水度神社から東屋(休憩所)のある所まで約200㍍の区間まで、ほぼ散策道が整地され、今後は「鴻ノ巣山展望台」まで散策道の整備を行うという。
鴻ノ巣山を守る会では、会員を随時募集中。「手伝いたい」「興味がある」という人は、市外市内を問わず歓迎。問い合わせは事務局(水度神社社務所内)℡0774‐53‐9870=午前9時~午後4時=まで。