2023年度末の新名神全線開通を見越して、城陽市では市施行・新市街地「サンフォルテ城陽」と、民間開発の京都山城「白坂テクノパーク」=同市と井手町域=という2つの工業団地が相次いで整備。45社約2500人の雇用の場が創出された。
さらに東部丘陵地では、長池先行整備地区に府内初のアウトレットモール、青谷先行整備地区には一大流通ゾーンが形成される計画で、市はかつてのベッドタウンから職住調和の取れた成熟したまちへと発展を目指している。
そのような中、8日、文化パルク城陽で実に1年8カ月ぶりとなる今年度初めての企業説明会が開かれた。
主催は同市とハローワーク宇治、城陽商議所。京都ジョブパークの協力を得ている。2017年度から開始し、トータル12回目。過去11回で総勢約700人が参加し、約90人のマッチング実績がある。
今回の重点は、コロナ禍で就職難に苦しむ若者層と40代を中心とする就職氷河期世代への対応。
先月末まで緊急事態宣言が発出されていたため、PR活動期間が短かった影響もあり、会場には若い世代の求職者ら約20人にとどまったが、開会挨拶で今西仲雄副市長は「一人でも多くの皆さんに城陽市で働き、住んでいただきたい」と熱のこもったアピールを行った。
コロナ感染拡大に配慮して3つの会議室に分散して設けられたブースには▽㈱アスク▽京都エレベータ㈱▽啓信会・京都きづ川病院▽㈱ShinSei▽中島工業㈱▽日本郵便輸送㈱▽㈱都給食▽ワールドタイヤ城陽…の計8社が参加。そのすべてが正社員(正職員)の求人枠を設けた。
ハローワーク宇治の担当者から注意事項を聞いた求職者らは早速、目当てのブースに足を運び、仕事に関する詳細説明を受けた。
会場には、京都ジョブパークによる就職氷河期世代等の相談や子育て中や一人親ママの自立支援へ助言を行う『マザーズジョブカフェ』が設けられたほか、同市の『空き家バンク制度』を紹介するコーナーも設置された。
なお、今年度は来年2月に再度、企業説明会を開催予定。問い合わせは市商工観光課℡56‐4018まで。