配食サービスに「絆のメッセージ」/宇治田原
絆のメッセージを添えたお弁当を届ける坂本晴喜くん

コロナ禍で実現できなかった福祉体験の『番外編』として、宇治田原町立維孝館中学校の生徒有志が「絆のメッセージ」を添えたお弁当を、同町社会福祉協議会の配食サービスを受ける人たちに届けた。
社協では例年、夏休み期間中に1人3日間の社会福祉体験学習を企画。多くの生徒が福祉施設などで心に響く経験を積んできたが、昨年はコロナ感染拡大のため中止。その代わりとして、生徒たちから夏の自由課題として募ったのが、施設利用者やスタッフらへ向けた「絆のメッセージ」だった。
イラストや貼り絵も施した状況を気遣うメッセージが寄せられ、6施設に届けた。
そして2年連続、コロナで中止となった今回は配食サービスに「絆」を託した。

温かい思いが詰まったメッセージ

「コロナ禍で計画通りにいかないことが多々ありますが、これが終わるのを辛抱強く待ちましょう」「なかなか外に出られなかったり、いままでどおりの生活ができなかったりと、少し悲しい現状ではあるのですが、いつかは今までどおりに戻るはずです」「この状態が悪化しないように今は頑張りましょう」など、28人から寄せられた温かいメッセージ。
14日には社協とシルバー人材センターの職員が22軒のお宅に届けたが、そのうち3軒には2年生の坂本晴喜くんが宅配。
「僕が手伝うことで、みんながちょっとでも楽になったらいいなあ」と思ったという坂本くんが顔を見せるなり、お弁当の上に笑顔がこぼれた。