第49回衆院議員選挙が19日に公示され、宇治市以南12市町村を選挙区とする京都6区(定数1)は、日本維新の会新人・中嶋秀樹氏(50)、立憲民主党前職・山井和則氏(59)、自由民主党元職・清水鴻一郎氏(75)=公明推薦=の3人が立候補の届け出を済ませ、早速街頭で第一声を発した。新型コロナウイルス対策、経済対策などを主な争点にした12日間決戦がスタート。31日投開票日の夜を笑顔で迎えるため、3候補が舌戦を展開する。
自民・公明が支える岸田政権を選ぶのか、立民や共産による野党に日本の未来を託すのか、政権を選択する戦いの火蓋が切って落とされた。
京都6区は予定通り3人が立候補。前回、議席を獲得した自民の前職が不出馬となる中、清水候補が自民の議席を死守するのか、かつて5回連続で6区を制した山井候補が議席を奪い返すのか、それとも中嶋候補が維新初の勝利を収めるのか。中嶋、山井両候補は所属政党で比例近畿ブロックに重複立候補しており、例え選挙区で敗れても惜敗率によっては復活当選の芽がある一方、清水候補は自民の年齢規約の関係で比例選に重複立候補できず、小選挙区一本での勝負となる。
3候補は早速、宇治市内で第一声。立候補の挨拶回りに候補者カーを走らせた。
■維新の改革 国政の場でも/中嶋候補
中嶋陣営は選挙事務所を八幡市に構えたため、いち早く出発できるよう出陣式を行わず、立候補届け出会場から近いJR宇治駅前のロータリーで第一声となる街頭演説を行った。
中嶋候補は「皆さんの未来を決める選挙だ」と呼び掛けながら、しがらみを脱却して国民のための政治を実行する決意を表明し、自転車に乗って街宣に出発。選挙カーが後から続き、小倉町方面へと立候補の挨拶に走った。
■旧民主結集 6区勝利を/山井候補
山井候補の出陣式は中宇治地域の選挙事務所近くで開かれた。
山井候補は「27年間育ててもらった皆さんへの感謝の気持ちを胸に全力で戦う。京都南部を日本一暮らしやすい地域に。京都南部から日本のコロナ対策を前に進めた。前回は私の力不足で比例復活となった。今後は小選挙区で当選させてほしい。私も身を粉にして頑張る」と決意を述べ、支援を求めた。
■自民の議席なくせない/清水候補
清水候補の出陣式は、選対事務長の園崎弘道府議の「(掲示3番に掛け)3選目を目指す」という掛け声でスタート。選対本部長の西田昌司参院議員は「短期間でこれほど引き締まった陣営は見たことがない。議席を失えば行政に大きな影響が出る」と語気を強めた。
清水候補は白衣を思わせるブレザーと聴診器を携え登場。「日本広しといえど、コロナも政治も分かる経験者は私だけ。任せて」と訴えた。