宇治田原町地域公共交通会議(井上学会長)が22日、町役場で開かれ、検討を重ねてきた「デマンドタクシー」(予約型乗合タクシー)の実証運行計画案が事務局から示された。
実施期間は住民の意見を踏まえ、来年3月1日から9月30日までの7カ月間となった。
運賃は、一人1乗車当たり300円。運行日は土・休日を含む毎日で、時間帯は午前8時~午後7時台。車両はセダン型タクシーで、山城ヤサカ交通㈱=京田辺市=が運行する。
乗車する人は、事前に町役場で利用者登録を行う。利用する時は、電話またはFAXで予約する。乗り降りはどこでもできるわけではなく、「停留ポイント」で行う。降りる時に乗車賃を支払う。
現在町内では、町営バス、コミュニティバス、スクールバス(コミュニティバスの一部として運行)がある。実証はコミュニティバスをデマンドタクシーに移行するものだが、スクールバスは引き続き運行される。ただし便は、第1・3・12・14・16・18・20便となる。車両はこれまで同様。地域の人もこれまで通り、利用可能。高校生など、この時刻以外での通学・帰宅は、デマンドタクシーの利用を想定している。
会議では委員が、「パスポートなどの負担軽減措置は?」と質問。事務局は「現金300円での実証をしたい」として、軽減なしで臨む考えを示した。また別の委員から、「他市町で、予想時間通りに走れず乗り継ぎに間に合わない事例があった。余裕を見込んだ予約を…と、周知して」との要望が上がった。【写真】