京都山城墨友会(小林利次会長)が主催する「新春書き初め大会」の審査会と授与式が16日に京田辺市立中央公民館大ホールで開かれ、会員と来賓らは同市内外から作品を寄せた小中高生たちの努力をたたえた。
京都田辺ロータリークラブ結成20周年記念事業を引き継いで8回目となる大会。
平安時代から続く正月ならではの書き初めを通して、年頭に自らの希望や抱負、夢を力強く表現してもらう。
昨年に引き続き、コロナ禍の感染予防のため、リアル会場で一堂に会する「席書」は断念。
課題を決め「ゆうき」「一歩前進」「予防対策」「新世界創造」などと、感染禍に負けない、めげない、元気付けとなる書き初めに子供たちが取り組んだ。
京田辺市と近隣市町を中心に、インターネットで知ったという香川県在住の応募者など地域制限はない小中高生92人が合計288点を寄せた。
この日は、小林会長をはじめ学識経験者ら審査員7人が厳正に審査。
審査員の座席間隔をあけ、黒板に応募作を並べて貼り出し、換気や密回避に気を配りながら進めた。
■小中高生の努力たたえ
審査のあと、グランプリの知事賞をはじめ30点の入賞作品を同会ホームページで発表。
同館で午後に授与式が行われ、上村崇市長ら来賓が受賞者をたたえ、賞状や副賞を手渡した。
小林会長(庸峰書道教室=同市草内=代表)は「伝統文化を後世に。応募288点に生徒の意欲を感じた。今の時期、家庭や書道教室の3密対策がとれた環境で集中力と思考力、決断力、技法を磨いてほしい。成長の機会にしてもらえたのでは。レベルアップを感じる」と今後に期待を寄せる。