城陽市寺田の水度神社(水田清比古宮司)で11日、新型コロナウイルスの終息を含め「地域の繁栄と安寧」を願い、当たり前に生活できることに感謝する舞いの奉納が行われた。境内には、市民らが集まり、地元の女性2人による華麗な舞いを堪能。一日も早いコロナ退散に願いを込めた。
同神社拝殿で舞いを奉納したのは、同市文化芸術協会常任理事の水野永子さん=水野弘子バレエ学園主宰=と、フラダンス指導者の堀道子さん=フラ・オ・マヌレア主宰=。
この日、2人の女性は、2019年秋に37年ぶりの大改修を終えた本殿前での「舞奉納奉告式」に参列。祝詞奏上に続き、水野さんと堀さんは水田宮司からお祓いを受け、心身を清めた。
続いて、境内中心部の拝殿に移動し、市民ら約20人が見守る中、堀さんが「Na Nohona pili kai」を演じ、水野さんは自ら作詞・作曲した祈りの即興舞「水の星のボレロ」を初披露した。
最後に、再び堀さんが拝殿に上がり「ka lehua ula」を情感豊かに踊り、奉納の舞いを締めくくった。
水野さんは「コロナ、戦争と悲しい出来事がたくさんありますが、奉納の舞いを披露することができ、感謝の気持ちでいっぱいです。今度はもっと大勢の方が集まれる中で雄大な踊りができれば」と、コロナ早期終息へ願いを込めた。
一方、堀さんは「コロナにより、当たり前のことを当たり前にできるありがたさを感じることができました。好きなことを一生懸命できる社会が戻ることを願って踊りました」と話した。
なお、2人が同神社拝殿で奉納の舞いを披露するのは、19年12月の本殿改修「奉祝舞」、昨年3月31日の「コロナ収束祈りの舞」に続き3回目。水度神社形態では「ひょっとこ踊り城陽会」(伊保弘一会長)や「おかげ踊りを広める会」(工藤香代子会長)もこれまで、踊りの奉納を行っている。