花の寺として親しまれる西国観音霊場第十番札所の三室戸寺(伊丹光恭住職)=宇治市菟道滋賀谷=で、本堂に続く石段を使ったあじさいアートが楽しめる。
同寺は、初夏のあじさいをはじめ、これからの季節は三重塔をバックに大きな葉が広がり花を付ける蓮も見ごろを迎えるなど四季折々を代表する花々が咲き誇る。
昨年に続くあじさいアートには、龍に替わって鯉が登場。
滝を登り切った鯉が龍になる―という中国の故事をモデルに、感染禍や不穏な社会情勢を突破し、世の中に平穏が再び戻りますように―との願いが込められた「あじさい昇鯉(勝利=しょうり)図」。2日間掛けて、あじさいポット約700株を長さ30㍍・幅2㍍の石段に配し、滝を青色、鯉を赤と白色のあじさいで表現している。
一気に真夏日の暑さが見舞うここ数日、伊丹住職は「経済や景気の上昇と、コロナを脱しみんなが元気になるよう祈りたい」と強調する。
およそ2万株が咲き誇るあじさい園は7月10日(日)まで開園。
問い合わせは同寺℡0774‐21‐2067まで。