個性や多様性尊重 「奇妙な靴下の日」初開催/城陽高校
左右別々カラフルな靴下で、それぞれの個性を認め合う生徒たち

府立城陽高校(畑中正文校長、760人)で1日、「Odd Socks Day(奇妙な靴下の日)」が初開催され、普段とは違う左右別々の靴下を履いて学校に来た生徒たちが昼休みに教室に集い、互いの個性を認め合う機運を高めた。
「お互いの個性や多様性を尊重し合おう」とのメッセージが込められた今回の取り組みは、英語科の近藤いずみ教諭が新聞のコラムを見て、ESS部の生徒らに呼び掛けて実現に結び付けた。
いじめ防止や差別意識の解消につながる…としてオーストラリアやイギリス、アメリカの学校では広がりをみせている。同校では、ESS部や月数回、AETを囲んで昼食時に行っている「イングリッシュランチ」の参加生徒が中心となり、2週間ほど前から校内で呼び掛けを行ったところ、100人程度の生徒が趣旨に賛同。左右違った靴下を履いて登校したという。
同校は以前から、人権教育にも力を入れており、田中周平副校長は「いろんな差別が〝違い〟から起こる傾向にあり、今回の『奇妙な靴下の日』は校則違反にもならず、良い取り組みなので来年度以降も続けられるようにしたい」と後押ししていく考えを示した。
きっかけづくりを行った近藤教諭は「カラフルな靴下を楽しみ、視覚化することで、生徒たちが個性、多様性を尊重し合う認識を共有してくれれば」と話した。ESS部員の金沢春之丞さん(1年)は「新鮮で新しい自分の出せた感じがします。(今後の人生でも)自分の色を出して生きていきたい。将来はミュージシャンを目指したい」と目を輝かせた。