プロ歌手のライブに感動/城陽の小学校で「6年生を送る会」
シンガーソングライター・Ayahoさんが歌で児童らにメッセージを届ける

卒業式まで1カ月余り…城陽市内の小学校でも9日から「6年生を送る会」が始まった。そんな中、今池小学校(大岩洋一校長)=寺田大畔=に、宇治市出身のシンガーソングライター・Ayahoさん(20)が登場。若い世代にメッセージを伝える自身の楽曲をライブで披露し、児童らを感動の渦に巻き込んだ。
Ayahoさんは府立城陽高校の出身、城陽のまちに馴染みがあり、今回は今池小教員とのつながりで「6年生を送る会」にゲストとして招かれた。
高校生アーチストとして注目を集め、ガールズバンド「Lala」のギター・ボーカルを務めているほか、ソロ活動も展開し、京都や大阪でのライブを中心に、年数回は東京・名古屋でも音楽活動を行っている。
配信限定シングルは「チャイムの音で」=2021年2月発売=ほか3曲、さらにテレビドラマ「妖怪シェアハウス-帰ってきた怪」、映画「妖怪シェアハウス-白馬の王子様じゃないん怪」の主題歌を担当するなど、歌唱力と柔らかな表情で人気上昇中。
今池小体育館での「6年生を送る会」では、まず昨年度の創立50周年に出演する予定だった和太鼓京都道場「陽城(あきしろ)」のメンバーらが登場し、勇壮な響きを披露。続いて、4年→3年→2年→1年→5年→6年の順に学年発表を行い、下級生から6年生へ感謝の気持ちが伝えられた。
そして、エンディングは、新型コロナ対策で6年生69人、5年生40人のみに参加をとどめたものの、Ayahoさんが自身の楽曲の中で最多のユーチューブ再生回数を誇る「チャイムの音で」のほか、「一瞬」なども持ち歌を披露。児童らのアンコールに応え、合唱曲「旅立ちの日に」も奏でるなど会場を感動の渦に巻き込んだ。

5、6年生が感謝の花道を作り、Ayahoさんを見送った

地元の小学校では初ライブというAyahoさんは「小学生なので、どうなるかと思いましたが、私の問い掛けに『うん、うん』とうなずいてくれるなど反応も良く、いい子たちばかりだなあという印象でした」と感想。続けて、6年生たちに「大人の意見もいろいろ聞くと思いますが、自分のやりたいこと、夢を見つけ自信を持って歩んでいってほしい」とエールを送った。
6年生児童らは「Ayahoさんの歌を聴いて自分も頑張ろうという気持ちになりました。将来は(ドクターヘリ等に搭乗する)フライトナースを目指したい」、「とても歌が上手で、(今後も)ユーチューブで聴きたいという思いになりました。将来は保育士になりたい」と話した。