台湾の同級生と交流盛ん/宇治中
同じ言語で話せなくとも翻訳機能と表情で通じ合えたかなあ

宇治中学校(不破真紀校長)で11日、台湾台北市立南門(ナンモン)国民中学の生徒33人を招いた交流機会がもたれ、日台の同年代が和気あいあいと交流した。
インバウンド(外国人観光客)の増加、将来のリピーターに―と、府は海外からの教育旅行の際、学校交流の受け入れをアピール。
日本の中学校に当たる南門国民中学の生徒たちは10日から宇治中を訪れ、音声会話は覚束なくとも、交流談話に花を咲かせた。
前日、宇治中吹奏楽部と合同練習した台北の生徒たちはみな吹奏楽団(部活動)に所属する音楽好きたち。
この日も、楽団を指揮する先生ら付き添いのもと、授業やセレモニー、吹奏楽部お別れ会で絆を強めた。
授業交流では、宇治中3年生172人が2コマを選び、音楽・英語・家庭科の3つのジャンルで台北生徒とコミュニケーションに努めた。

吹奏楽団の台北生徒が宇治中生と琴にチャレンジ

音楽室では、数字を振った琴が用意され、グループごとに演奏にチャレンジ。
両校生徒は動画も参考に、yoasobi、米津玄師の楽曲に挑み、放たれる音色に一喜一憂の表情を見せた。
英語では、自己紹介のあと、ボードゲームやワードサーチ、アルファベットの「しりとり」で和やかに交歓。
調理室では、辰巳屋八代・左聡一郎さんが手ほどきし、和食の肝となる「だし」の深みを試飲・食で学び、茶葉入りのおにぎり・お澄ましに台北生徒は思わず声を上げた。
タブレットの翻訳機能を終始、フル活用。
生徒たちは「お互いの国の言葉でなく、英語を使いながらだが、楽しかった。会話ができるようになれば」と笑顔を見せた。