オール地元茶を飲み分け/宇治田原「サマースクール」
お茶の木も携え特産をひも解く村田仁美さん

夏休みが始まるとともに、今年で33回目を迎える「サマースクール」が宇治田原町内でスタート。
初日の取り組みとなる「宇治田原茶で仲よく楽しく!お茶飲み当てゲーム」は21日、同町総文センターで行われ、小学1~5年までの10人が地元特産の宇治茶に心ときめかせた。
豊かな夏休みを過ごしてもらいたい―と、地域世話係からなる実行委主催のサマースクールは、天体観測やアユとりと塩焼き、ペットボトル浄水器づくり、物流倉庫でピッキング体験、自然観察と文化財を訪ねて、などの盛りだくさんのテーマを今年も取り揃える。

オール宇治田原町産のお茶の種類を5つすべてズバリ当ててみよう

この日は、宇治茶道場「匠の館」館長補佐の日本茶インストラクター・リーダーの村田仁美さん=銘城台=の手ほどきで、すべて同町産の茶種の飲み分けを中心に進めた。
湯呑みに口を付ける茶香服(ちゃかぶき)の取り組みはコロナ下、控えざるを得ず、数年ぶりのテーマ採用。
日ごろ、地元校で児童に読み聞かせを行う村田さんはやさしく地元の特産品をひも解いた。
「どうすれば香りも色もええお茶ができるんやろう、と試行錯誤した」と、250年前、緑色のお茶を作る方法を生み出した永谷宗円の苦労や功績に触れた。
参加者は実際に茶葉の形状や香りを確かめ、茶業青年団の協力で煎じた玉露・てん茶・煎茶・玄米茶・ほうじ茶の5種の特徴を書き留めた。
湯呑みに注がれたお茶の香りに集中した児童は、口に含むと苦みに思わず顔をしかめるなど様々な表情を見せた。