「道の駅」などと広域連携/久御山
信貴町長と浅山局長がテープカット

久御山町のまちの駅クロスピアくみやま=森南大内=で22日、『クロスピア市~「食の京都」満喫祭~』が開かれた。同町の農産物に加え、北は京丹後市、南は南山城村から魅力的な特産品が集結し、多くの来場者でにぎわった。同施設と府内「道の駅」などが互いに利益を目指す広域連携がスタートした。
「食の京都」とは、「食」を目的とした観光誘客を促進する府の事業。クロスピアは今年6月、その情報発信と交流の拠点となる「食の京都TABLE」施設として府から認定。これを機に同じく認定を受けている府内「道の駅」などに、互いの誘客増と販売力・発信力強化を目指すべく広域連携を呼び掛けた。
同祭は、この広域連携のスタートアップ事業。主催は久御山町産業売込み隊(事務局=町産業・環境政策課)で、府との共催。今年度のクロスピア市の第3弾も兼ねている。
この日、午前10時から行われた開会セレモニーでは、信貴康孝町長が「スタートアップを契機に府内各地の魅力ある商品をラインナップし、拡充していきたい。ご利用を」と挨拶し、府内各地域が発展していくことを祈念した。またクロスピアが所在する森南大内地区には2025(令和7)年春にホテルが開業することにも触れ、「このエリア全体が南山城地域の北の玄関口・ゲートウェイとしての役割を果たしていくことを期待している」と、さらなるにぎわいの創出に期待を込めた。
府山城広域振興局の浅山尚紀局長は「満喫祭は、食の京都の理念を体現した催し。これを契機に各地域の施設の方々の交流がより一層進むことを期待している」と祝辞を述べた。続いて広域連携に賛同したこの日の出店施設が、それぞれの販売商品をPR。信貴町長と浅山局長のテープカットで祭の幕が開いた。

にぎわう会場

クロスピアの北側(イオンモール側)には7つのブースが並び、クラフトビール、牛乳、納豆、パウンドケーキ、米、酒、野菜など、各地の特産品や加工品が販売。来場者は現地に行かなければ買えない魅力たっぷりの商品を買い求めていた。
試食・試飲も人気。山城産特A米を使った新米おにぎり、納豆もち、焼きシイタケ、夢酒くみやまを求めて行列ができた。米、宇治茶、カットネギが当たる抽選会も行われた。
信貴町長も集客に協力。祭の開催を大きな声で知らせ、付近を歩く人たちを会場に呼び込んだ。
この日の出店施設は次の通り。▽道の駅・丹後大国「食のみやこ」=京丹後市弥栄町=、▽道の駅・美山ふれあい広場ふらっと美山=南丹市美山町=、▽京都京北・納豆の里=京都市右京区=、▽道の駅・お茶の京都みなみやましろ村=南山城村=、▽京都やましろ農業協同組合=京田辺市=、▽㈱増田德兵衞商店=京都市伏見区=、▽農産物直売所「旬菜の里」=久御山町=。