かんなくずで卒業式の胸花/井手
長いかんなくずを折り畳んでいく児童

井手小学校(中島智幸校長)の6年生(2クラス・32人)は30日、環境教育の一環として、木を削った時に出たかんなくずで胸花を製作した。出来上がった胸花は、卒業式で身に付ける。
実技の指導には、㈱かわな工業=宇治市槇島町=から、河原林伸太郎専務と営業部の望田めぐみさんが来校した。児童らは事前学習として、端材をなくす同社の取り組みについて講義を受けていた。
材料は、1㍍ほどの長さのかんなくず。児童らは霧吹きでかんなくずを湿らせ、河原林さんらに教わりながら折り畳んだり、丸めたりしながら、かんなフラワーを形作っていった。

出来上がったかんなフラワーの胸花

最初は折り方が分からなかった児童も、時には手を添えたりしながらの2人の丁寧な指導で、すぐに折り方を覚えた。望田さんは「できてるできてる」「きれい、上手!」などと声を掛け、児童らを励ました。早くできた児童がクラスメイトに教える場面も見られた。馴れてくると、折り方を加減して大小作り分ける姿も見られた。
花は3個で1束にまとめ、白いレースで覆ってリボンを結び、安全ピンを取り付けて完成。保護者の分も含め、1人3束を作り上げた。