実りに感謝、繁栄祈願/久御山・玉田神社「還幸祭」
古式ゆかしい装束で玉田神社参道を練り歩く当家

久御山町の玉田神社(野口重典宮司)=森宮東=で14日、秋の祭礼の終幕を飾る還幸祭が営まれ、実りの秋を迎える中で地域の平穏に感謝の気持ちを捧げ、氏子崇敬者の繁栄を祈願した。
12日の神幸祭では、神様を二基のみこしに遷(うつ)し、13日の宵宮祭では神楽を奉納。そして最終日が神様を本殿に還(かえ)す還幸祭。
午後5時、神職を先頭に野口宮司、伝統的な烏帽子や狩衣姿で太刀や鏡、掛け軸、弓など、氏神に捧げる8つの御神宝を抱いた当家のほか、宮総代や宮世話らが、鳥居をくぐって、提灯で彩られた夕刻の参道を厳かに練り歩き、神事が執り行われる拝殿へ向かった。
参列者らは厳かな雰囲気の中、地域で受け継がれてきた祭事を見守った。